第31回 2015年 ACAP消費者問題に関する「わたしの提言」表彰式

今回で31回を迎えたACAP消費者問題に関する「わたしの提言」は、全国から学生や会社員、公務員等、さまざまな立場の方から103編の応募がありました。
最優秀作「内閣府特命担当大臣賞」は、昨年度入選作の目白大学学生の千葉大祐様と篠田康太様のグループによる提言作品です。優秀作「ACAP理事長賞」は、株式会社アイセン勤務の木村はるな様が受賞されました。入選作には消費生活アドバイザーの石﨑美英様、株式会社三菱ケミカルホールディングスコーポレートスタッフ勤務の北川弘文様、椙山女学園大学学生の山本菜津奈様、佐賀大学学生の毛利優希様が選ばれました。
また、今回から応募対象に中学生を加え「消費生活に関する作文コンクール」を実施し、4月に受賞作3作品を発表いたしました。
受賞作品の全文はこちらをご覧ください。

おめでとうございます (記念撮影)

5月13日、東京・大手町のSMBCホールにて第31回ACAP消費者問題に関する「わたしの提言」表彰式が執り行われました。最優秀作「内閣府特命担当大臣賞」をグループで受賞された目白大学の千葉様と篠田様は東京より、優秀作「ACAP理事長賞」の木村様は和歌山県から、入選作の石﨑様は東京から、北川様は神奈川県、山本様は愛知県からお越しいただきました。なお、佐賀大学の毛利様はメッセージでのご参加となりました。
表彰式では、ACAP消費者啓発委員会・谷一暢樹委員長が応募状況や審査結果などの報告を行い、日本消費者教育学会の西村隆男会長より受賞作のご講評をいただきました。
最優秀作「内閣府特命担当大臣賞」を受賞された目白大学学生の千葉様と篠田様には、消費者庁・板東久美子長官より表彰状と副賞が授与されました。続いて、坂倉忠夫ACAP理事長より、優秀作「ACAP理事長賞」の木村様、入選作の石﨑様、北川様、山本様にそれぞれ表彰状と副賞が授与されました。
その後、渡辺委員と石原委員による受賞者インタビューが行われ、受賞された喜びの声と提言に関するそれぞれのポイントや実際の取り組みなど、皆さま緊張しつつも晴れやかな笑顔で語られる姿に割れんばかりの拍手がおくられました。最後に、板東長官からの励ましのメッセージというサプライズもありました。
また、会場を移して開催された会員交流会では、その席に受賞者を招待し、なごやかな雰囲気のなか、受賞者の皆さまと会員の会話もはずみ、今後の抱負などを語っていただきました。
皆さま、おめでとうございます。今後のご活躍を心から期待しています。

受賞者のコメント

最優秀賞 内閣府特命担当大臣賞

目白大学 千葉大祐様
「昨年より何倍も良い作品ができたのでは、とうれしく思っています。このコンクールを通して、今までやったことを文章に表したことで考え方をしっかり確立し、『実現性が無い」と認められていなかったことが『できるんだ」と形として示せました。ACAPに認められた=社会にも認められたということでうれしいです」

目白大学 篠田康太様
「自分たちの考えをこのように知っていただける機会をいただき、喜びを感じています。本来の目的は大学生が中高生に教える講演会を開くことでしたが、準ずるものとして『すごろく』を提案し、実現化できる消費者教育の教材の1つになればと。これからも活動していきたいと思います」

優秀賞 ACAP理事長賞

木村はるな様
「エコに関し考えるきっかけになり、少しずつ環境を意識して生活していけたらよいと思います。日本はエコを生活に取り入れるというと、ある意味ちょっと特殊なものととらえがちですが、ドイツでは当たり前。普通の考え方というところが一番違うのではと。ドイツは子どもの頃からの教育がしっかりしていて、将来家庭を持ってもスタート時点から考え方が受け継がれていくことが、重要ではないかと思います」

入選

石﨑美英様
「健康食品についての消費者教育は、さらに広く深く取り入れていく必要があると考えます。メタボの改善指導や生活習慣病の予防等、多くの方を見ている中で、健康のために何か特殊なことをするのではなく、各人のライフスタイルの中で無理なく毎日できることを、ほんのちょっと毎日続けることが一番大事であると、多くの人に広めたいと思っています」

北川弘文様
「大学生になると未成年者であるにもかかわらず、多様化された金融商品に接触、サービス利用が始まるため、早い段階で教育したほうが良いということを評価いただきました。また、リテラシー教育は時間や場所について制約を設けず、例えばスマホを利用し、大学のホームページ等から参加、理解、記録に残す方法等いつでも見返すことができる活用の仕方もあるのかなと思います」

山本菜津奈様
「自分が行えるエシ活として、私はチョコレートが大好きでフェアトレード商品を見掛けたら購入するようにしています。ですが、まだコンビニ等での取り扱いも少なく、宣伝効果のPRも弱い現実があるので、もっと身近になれるよう私から発信していきたいと考えています」

毛利優希様(メッセージより)
「大学で行ってきた消費者啓発テキスト作成や市民向け啓発劇をもとに作成したものですが、ますます消費者行政に対して深い興味を持ちました。残り1年の学生生活でもこの分野に携わっていきたいし、卒業してからも興味、関心を持っていきたいです」