第32回 2016年 ACAP消費者問題に関する「わたしの提言」表彰式

今回で32回を迎えたACAP消費者問題に関する「わたしの提言」は、20代から80代まで幅広い年代の方から61編の応募がありました。
今年の最優秀賞 内閣府特命担当大臣賞は、愛知県立南陽高等学校教諭の渡辺力樹様の提言作品です。
優秀賞 ACAP理事長賞は徳島県消費者情報センターの坂田雅也様が受賞されました。入選には柳井地区本部広域消費生活センター消費生活相談員の岡本浩司様、神戸女子大学の進藤里絵様と小笠原未央様のグループ、東京都在住で民生・児童委員の原孝雄様、京都府消費生活安全センター消費生活相談員の森順美様が選ばれました。
なお、2年目を迎えた中学生を対象とした「消費生活に関する作文コンクール」は、個人・学校応募含め335作品もの応募がありました。
受賞作品の全文はこちらをご覧ください。

おめでとうございます (記念撮影)

1月17日、東京都千代田区の丸の内MY PLAZAホールにて、第32回ACAP消費者問題に関する「わたしの提言」表彰式が執り行われました。最優秀賞 内閣府特命担当大臣賞を受賞された渡辺様は愛知県から、優秀賞 ACAP理事長賞の坂田様は徳島県から、入選の岡本様は山口県から、進藤様と小笠原様は兵庫県から、原様は東京都から、そして森様は京都府からお越しいただきました。
表彰式では、ACAP消費者啓発委員会・谷一委員長が応募状況や審査経過などの報告を行い、全国消費生活相談員協会の吉川理事長より「力作ぞろい」との受賞作のご講評をいただきました。
表彰式では消費者庁の岡村和美長官より最優秀賞 内閣府特命担当大臣賞を受賞された愛知県立南陽高等学校教諭の渡辺様へ表彰状と副賞が授与されました。続いて、坂倉理事長より、優秀賞 ACAP理事長賞の坂田様、入選の岡本様、進藤様、小笠原様、原様、森様にそれぞれ表彰状と副賞が授与されました。
その後、渡辺委員と松本委員による受賞者インタビューが行われ、受賞された喜びの声と提言に関するご苦労や心に残ったこと、大事なポイント等を伺いました。自らの経験や生き方に基づく、思いやりにあふれた力作ばかりでした。最後に、岡村長官から「地域のリーダーとしてぜひ一緒にがんばりましょう」と激励メッセージをいただきました。
また、会場を移して開催された賀詞交歓会に受賞者の皆さまをご招待し、日常の活動の様子等を伺いました。
皆さま、受賞おめでとうございました。さらなるご活躍と、機会があればまた来年もご応募お待ちしています。

受賞者のコメント

最優秀賞 内閣府特命担当大臣賞

渡辺 力樹様
「私個人ではなく、SMBCコンシューマ―ファイナンス株式会社、生徒たちと共に行ったことがこの結果につながり大変うれしく、全国に伝わり一人でも真似をしてくれる教員が現れたらと、今後も普及啓発してまいります。苦労したのは、なにぶん初めての試みで、どのくらいの期間を用意すれば教えられるのか、資料を作るのにどれほどの期間が掛かるかが読めず、多めに取ってはいても限界もあり、日程調整が難しかった点です」

優秀賞 ACAP理事長賞

坂田 雅也様
「4月にこの立場に付き、今徳島のみの制度で感じたことをまとめ、評価されたことが自信になりました。教員として学校に限られていたのが、今年立場を変え、見えてなかったことを見ることができ、成長するきっかけとなりました。立場には強み、弱みが存在しますが、強みを活かすことで成果が上がるものは連携を考えさせ、成長のきっかけに影響が広がっていけば大きな力、動きにつながるのではないでしょうか。広めたきっかけをいただき、いかに今後連携を図れるかの視点も教えていただきました」

入選

岡本 浩司様
「大切な理念は信頼と協力だと考えます。みんなが持っているものを信頼して協力し合い、それぞれがカバーし合うことです。委ねる、協力とカバーの二つを実行できる組織で、なりゆき任せではなく、組織がカリキュラムや教育の両面を充実すればと思います」

進藤 里絵様
「今年の3月11日で東北大震災から6年が経過します。いまだに大切な人に逢えず、帰りを待っている人がたくさんおられ、心が痛みました。今回の提言のように、風評被害の影響を受け、不確かな情報で困られている方もいます。確かな情報を用いることで、助けになればと思い、今回のテーマを選びました」

小笠原未央様
「とても名誉で、光栄なことと思っています。今日、1月17日は兵庫県民にとって、とても大きな意味を持つ日です。直接震災(阪神淡路大震災)を経験していない私たちですが、震災を経験していなくても、思いやる心を届けたいと思い考えました」

原 孝雄様
「大切な理念は信頼と協力だと考えます。みんなが持っているものを信頼して協力し合い、それぞれがカバーし合うことです。委ねる、協力とカバーの二つを実行できる組織で、なりゆき任せではなく、組織がカリキュラムや教育の両面を充実すればと思います」

森 順美様
「日常生活でマイバックやオーガニックコットン等、消費生活に関し、自ら知ったことをできる範囲で周囲に伝えること、知ることから始まり、力が湧いてくると考えます。また、悪質商法の被害から実際に救済させるには、法の改正も必要ですが、知ることが増え、大きな力になれば良いと思います」