ACAP理念に基づく5つの活動を通じて

ACAPにおける消費者志向経営の定義

消費者志向経営とは、事業者が社会の一員としてその責任を十分に理解し、消費者の権利・利益を尊重し、消費者視点に基づいた事業活動を行うとともに、持続可能な社会に貢献する経営のあり方

1. 会員の資質向上

消費者対応部門に従事する方を対象にした研修、会員企業の事例紹介や外部講師を招いての講演会を行い学ぶ例会、消費者関連のさまざまなテーマを設定して会員が自主的に運営している自主研究会・業種交流会などの活動を通じて、会員の皆さまの資質向上とレベルアップを図っています。

2. 会員企業の経営層への働き掛け

企業役員を対象とした消費者志向経営トップセミナー

企業役員の方を対象に消費者志向経営についての理解促進を図る消費者志向経営トップセミナーを日本経済団体連合会、消費者庁と共催にて実施しています。また、消費者庁幹部とACAP会員企業役員との懇談会を開催し、消費者行政の施策や企業の消費者志向経営の取り組みについて情報交換と相互理解を深めています。消費者志向経営トップインタビューでは消費者志向経営に先進的に取り組む会員企業トップのインタビュー記事を連載しています。

3. 消費者志向経営の輪の拡大

お客様対応/苦情対応のマネジメントシステムであるISO/JIS Q 10002の普及促進事業や、個別の企業や団体からの消費者対応部門の新設や機能強化、担当者の資質向上などに関する相談に対応する事業者相談事業を、会員企業のみならず会員でない企業も含め幅広い企業に対して展開し、消費者志向経営の輪の拡大を図っています

4. 消費者啓発活動

1985年から毎年、消費者問題に関する「わたしの提言」と題した論文募集を行っています。自ら消費者問題に向き合い、その解決策を考える機会提供として、広く募集を行っています。大学と連携した単位認定講座の実施や、行政等からの依頼により各地の講座への講師派遣を行っています。また、地域社会への啓発活動として、消費生活センター等の協力によりACAP消費者啓発資料常設展示コーナーを各地に開設しています。

5. 優良な消費者志向活動の表彰

第1回ACAP消費者志向活動表彰では、4事業者に「消費者志向活動章」を授与

2015年度に「ACAP消費者志向活動表彰」制度を設け、企業、団体、個人の活動で、消費者志向経営の推進またはこれを支援する観点から、称賛に値する活動を「消費者志向活動章」として表彰しています。表彰式は消費者志向経営トップセミナーの席上で執り行っています。